【40】アメリカ滞在中反抗期のプチ引きこもりだった長男、今や成人して一児の父となった

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中学1年の夏休みにアメリカに来た長男

子連れ留学中のことをあれこれ思い出そうとすると、長男が何をしていたかの記憶が殆どありません(苦笑)。このブログのエピソードも、ついつい下の娘達中心になっていますが、手がかかっていた順番に覚えているからなのかも。。長男については、学校とご飯時以外、ほぼ部屋にいて、日本の J-Pop をひたすら大声で歌っていた、そんな記憶しかないのです。

以前に書いたように、彼は中学1年生の1学期を終えた夏休みにアメリカに来ました。それ以前からも反抗期は始まっていましたが、父親が亡くなったり、色々なことが重なったこともあり、それなりに自覚があったのか、母親をそこまで手こずらせはしませんでした。

しかし、アメリカ滞在中、彼の目つきは悪く(笑)、お隣の子供達も怖がって近寄らないほどでした。我々家族がお付き合いする人々の誰とも殆ど接点がなかったように思います。ニコニコしながら愛想よく小さい子の面倒をみていた次男とは対照的でした(その次男は、今度は帰国後に本格的な反抗期になり、色々大変でしたが、、、)。

そんな長男に腫れ物に触るように接していたか、、、というと、幸か不幸かそんな余裕もないほど様々なことに追われていた私。これはまあ麻疹みたいなもので、そのうち普通になるだろうぐらいの気持ちで過ごしていました。ありがたいことに、学校には毎日ちゃんと行っていましたし、日本語補習校にも渋々ですが行っていました(むしろ、補習校には日本人の友達と遊べる楽しみがあったのかも)。私達家族はそれなりに旅行にも行きましたが、長男は家で留守番しているか、ついてきても終始不機嫌、写真にも離れて写るような始末でした。

「せっかくアメリカに来て普通の子がなかなかできない体験ができるはずなのに、もったいないですよ」と何人かの人が親切に助言をくれました。でも、水場に連れて行っても水を飲む気になるのは本人です。そういう意見はありがたく頂き、そして受け流す。こちらに来た最初の頃にマダムから「皆んなが皆んな全員がアメリカの生活に馴染む必要はない」と言われたことも、私の気を楽にしていました。

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英語はテレビと映画で覚える

こんなに引きこもっていて英語はどうやって覚えたんだろうと不思議なのですが、ミドルスクールでのそれなりの勉強、それから何と言っても大量のビデオとテレビ番組だろうと思います。暇さえあれば映画を見ていました。たまに一緒に見ると、私の方が台詞が聞き取れずストーリーについていけないことも。

帰国後は公立高校に帰国枠で入り、大学も現役で志望校に受かり、就職もスムーズ、一昨年には結婚もして、子供も生まれました。つまり、親世代の私には「非常にわかりやすい成功体験」を重ねているように見えています。価値観が多様化する中こんなにわかりやすくて良いのかな?とも思うのですが、それが長男の長男たるゆえんなのかも。

大人になってから当時を振り返り・・

結婚式の時には手紙をもらいました。手紙をもらったのは小学校4年生の二分の一成人式以来? そこには、自分は子供の頃分別がなかった。どれだけ迷惑をかけたか知れない。アメリカに行けたことで今がある、感謝している。そんな内容のことが書かれていました。無理やり連れてきたアメリカ生活で与えられた物って、彼についてはそんなになかったのかしらと思っていたのですが、無形資産をそれなりに作ってあげたことがわかり、ホッとした次第です。

(つづく)

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