【54】日本語補習校とアメリカ現地校のお弁当、手間暇が全くちがった

日本語補習校のお弁当は本当に面倒

補習校のお弁当

日本語補習校がある日曜日の朝は、いつもよりずっと早く起きます。お弁当作りのためです。このお弁当作り、日本にいた時の倍の時間がかかり、本当に面倒でした。

日本のスーパーだとお弁当用の冷凍食品は山ほどありますが、そんな気の利いたものはアメリカのスーパーにはありません。あるにはあるけど、冷凍のから揚げなどは基本的にご飯に合わない味付けだし、骨付きだし、そもそも美味しくない。そんなわけで、ずぼらな私でも、意に反して大抵のものは手作りしていました。でも、色どりが良くて労力がかからないおかずは限られます。

茶色=鳥か豚の唐揚げ(これだって最初から作るのは面倒ですが)、黄色=卵焼きかゆで卵、緑=ほうれん草かブロッコリ、赤=ニンジンのグラッセかプチトマト、そんなところでしょうか。そしてご飯にのりたま、そのラインナップを適当に繰り返し、なんとか毎日曜を乗り切っていました。 

現地校のお弁当は超適当

補習校のお弁当

一方、アメリカの現地校はとても楽でした。まず、基本的には給食が出ます。栄養バランスなど全く考慮されていないジャンクフードの給食でしたが、ないよりマシでした。また、たまにお弁当が必要な時があっても、大きめのおにぎり一個とジュースを紙の袋に入れておしまい、みたいな極めてシンプルなもので済みました。

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ある時、幼稚園の遠足にボランティアで付き添ったときのこと、公園のテーブルでみんなでお昼を食べることになりました。みんなサンドイッチとリンゴとか、ライ麦パン一個にジュースとか、バナナ一本、ビスケットとジュースとか、そんな感じ。誰もお弁当を比べあったりしないのが興味深かったです。面白かったのは、娘と仲良しの女の子が娘の食べているおにぎりの具をみて「それチーズ?」と聞いたこと。なるほど焼きジャケはチーズに見えるんですね。

補習校のお弁当は「日本」の象徴

補習校に話を戻すと、私は日本からお弁当箱を持ってきたわけではなかったので、タッパーで代用し、中身をつめた後は、スーパーのビニール袋に入れていました。が、どうもスーパーの袋に容器をそのまま入れているお家などなかったようで、ある時、次女のクラスの男の子からのダメ出しが。

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「ハルナのお母さん、お弁当はちゃんとしたバッグに入れたほうがいいと思うよー」。放課後クラスに子供を迎えに行った時、4歳の男の子にそう言われました。その子には、みんながきれいな布のお弁当包みに入れている一方で、娘だけがスーパーの袋だったことが奇異に映ったのでしょうね。明らかに上から目線の口調だったので、多分その子の意見というより、その話を家で聞いた母親の意見だろうなと思いました。「余計なお世話だなあ」と内心思いつつ、こんなことで子供に不憫な思いをさせるのもつまらないと思い、私は素直にお弁当用の大きめのハンカチを買いましたが・・・。

日本語補習校の中は基本的に「日本」です。永住組や駐在組、色々な家庭の子供がいましたが、「みんな一緒であるべき」という空気感はゼロではありませんでした。それを一番感じたのがこのお弁当だったわけです。

でもお弁当にスーパーのビニール袋って、やっぱりいくらなんでもズボラすぎるかなー?

(つづく)