昨日、175日ぶりにブログを更新し、アメリカ滞在編を<力づくで>終わらせました。
がしかし、せっかくブログを再開したことですし、まだしばらく続けようと思っています。
そのため、今朝私は、iPhoneを見ながら15年前のメールを掘り起こしておりました。
なにか面白いネタはないかと思って。
そしたら、ありました。
いやー、人間の脳って忘れたいことは忘れられるようになっているんですね。記憶の彼方にすっかり追いやっていた出来事を15年ぶりに思い出しましたよ。
年を重ねた今となっては、些細なとるにたらない事だと思える、でも当時の未熟な自分が怒りまくっていたメール。消さずに保存されていたことにビックリです。
それは、こういうことです。
帰国と再就職に際し、私は渡米前にお世話になっていた色んな方々にご挨拶メールを送っていました。するとある人からこんな返信が。
「帰国されると聞いて(それもたった2年で)驚きました。必ずしも本意ではないと聞き「そうだよね」と思いました」。
むむむ、なんだなんだ、この挑戦的な出だしのメールは?別にお子さんと頑張りましたねとか、就職おめでとうとか言ってもらいたいわけじゃないけどさ。人にいきなりこんな言い方する?
そういえば。
渡米する前、子連れ留学するという計画に関して、彼女は典型的なドリームキラーの反応を示していました。まあ当時はドリームキラーなんて言葉はありませんでしたが。「たった2年で」というカッコつきの言葉に溜飲を下げた彼女の気持ちが読み取れました。
今の自分なら、この時点で特に返事は出さずにスルーしてフェイドアウトします。
しかし、当時の私、むきになって即座に長ったらしい返事を送っています。曰く、、、
「勘違いされてるかもしれませんが、2年の留学は元々の計画通りです」。
・・・。
この未熟者がっ!
あんた、留学する時はアメリカで日本研究司書になりたいとか周りに吹聴してたんじゃないの? っていうか、計画なんか何もなかったじゃないの?流れに身を任せてたらこうなっただけじゃないの?
自分に対するツッこみどころ満載でした。
昔のメールやFacebookの過去の投稿って、時々自分を振り返る良い材料になりますね。その時に客観的に自分を評価できるかどうかが成長しているかどうかのカギとなりますね。
いずれにしても。
ある時期、人間関係を普通に構築できていても、お互いの立つ場所が変わってくると、その関係も自ずと変質していく。相手が自分に嫉妬したり、逆にこちらが相手に対して嫉妬心を抱いたり。その嫉妬心を持つ醜い自分が認められず、相手のためにやっていることなんだと思い込んでいると、これはタチが悪い。モラハラとかフレネミーにつながっていく。
友人や知人関係も恋人と同じで、終わる時がきたら、静かに別れるのが正解なのかもしれません。それに罪悪感を感じる必要はないと思うのです。逆もまたありで、何十年も疎遠だったのに急接近することだってありますし。
さて。
彼女はメールを「再会を楽しみにしています」という言葉で結んでいました。でも、その後も連絡を取り合うことはありませんでした。
そんなもんだと思います。
(つづく)