アメリカの小学校で伝統的に行われている算数ゲーム「24」
アメリカの小学校の主に高学年で伝統的に行われている算数ゲームで、「24」というカードゲームがあります。札を取り合うシンプルなゲームですが、これが結構頭を使う。ルールはこうです。
まず、テーブルにカードが置かれます。カードには数字が4つ書いてあります。たとえば、1、2、3、4という風に。それらの数字を一回ずつ加減乗除して24になるように頭の中で他の人よりも早く計算式を考えます。計算式は24になるのであればなんでもOK。答えがわかったらカードを押さえ「4×2は8、8×3は24、24÷1、答えは24!」という風に大きな声で答えを言います。審判の先生が正解だと認めたら、そのカードは自分のものに。カードには難易度があり、最終的にカードの枚数と難易度をポイント計算して、ポイントの多い人が勝ちです。
今はアプリも出ているようなので、興味のある方はやってみてください。
https://app-liv.jp/1019062274/
学校図書館でもトーナメント大会を主催
カードゲームは現在も行われているようで、たとえばテキサス州のサンアンジェロの小学校では、図書館でトーナメントを主催し、その模様をYoutubeで公開しています。これを見ていると、瞬時に答えを考えるのは大人でも難しそう、というか大人の方こそ頭が固くなっていて難しいかもしれません。
日本でも子供は切符で数字遊びをした?
この話を夫にしたところ、「そういえば、子供の頃に駅の切符で同じようなことやらなかった?」と聞かれました。切符に書かれている4桁の数字、これを同じように加減乗除して、1から20までの数字を順番に作っていくのだそうです。どこどこの駅に着くまでに1から20まで全部作れたらOKなどと自分にルールを課し、電車に乗っている間ひまつぶしにやっていたんだとか。私には記憶がないなあ。同じような経験をされている方いらっしゃいますでしょうか。
次男は学校代表になった
「24ゲーム」はいかにも日本人の子供が得意そうなゲームだなあと思います。複数の答えがあるにせよ、独創性はあまりいらない、計算ドリルのように訓練すれば一定のレベルにすぐなれる。実際、私の次男もこのゲームにかなり入れ込み、特に仲良しのトルコ人の友達とはライバル同士で競いあっていました。家でもよく練習していましたね。耳から英語を覚えるためか、割り算の「devided by」 を「ディバイドバイ」と言っており、なんで過去分詞じゃないんだろうと余計なことを思ったりしていましたが・・・。
我々がいた頃はピッツバーグ市で大会があり、次男は何人かのクラスメイトと学校の代表に選ばれ出場しました。市の大会ともなると、レベルが極端に上がり、全く歯が立たなかったようですが、それまでなんとなくマイノリティな存在として学校生活を送っていたので、担任の先生に引率されて大会に出られたことは自信につながったようです。
(つづく)
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