13歳以下の子供を一人にしてはいけない法律?
アメリカでは「13歳以下の子供を一人にしてはいけないという法律がある」。いろんなサイトにそう書いてあります。私もこれについては様々な人からアドバイスを受けていました。
しかしこれ、本当に法律なのか、英語のサイトを色々見てもわからないというのが正直なところです。たとえば、同じペンシルベニア州にあるチェルテンハム・タウンシップ図書館では、「同伴者のいない子供の利用に関するポリシー」をこのように定めています。
https://cheltenhamlibraries.org/library-policies/unattended-children-policy/
●10歳以下の子供は大人が付き添うこと。図書館はベビーシッターでもなければ、保育園でもありません。
●14歳に達してない子供は、閉館後一人で家には帰らないこと。閉館時に一人でいる場合、保護者に連絡をし、連絡がつかない場合、警察に連絡します。
「図書館はベビーシッターでもなければ保育園でもない」って結構キツい表現に見えますが(笑)親がシッターがわりに置いていくケースがあるのかもしれませんね。ただ、法律で固く禁じているという記述は見られません。なので、13歳以下の子供は必ず大人が同伴するというのは、ガイドラインのようなものなのかもしれません。誰か知っている人がいたら教えてくださいませ。
真面目に忠告は守り子供は1人にしなかった
いずれにしても、裏庭で一人で遊ばせていたら通報され、ネグレクトの嫌疑が晴れるまで子供を返してもらえなかった、なんていう話で脅かされてもいましたから、私も、長男やマダムが家にいない場合は、一人で外出することは避けていました。私の大学院の授業は夜でしたから、子供を置いて外出する必要がありましたが、長男がいてくれて良かったです。また、当時11歳だった次男は、放課後も勝手に外に遊びに行けず、不自由な思いをさせていたことは以前に書いた通りです。
さて、そうは言っても、だんだん生活に慣れてくると、このぐらいなら大丈夫という自分の許容範囲が知らず知らずのうちに広がっていました。
そんな時に事件は起きました。
近所の駐車場で通報される
ある日、下の娘2人を乗せて車で家に帰る途中、お醤油が切れていることを思い出しました。自宅から歩いて5、6分の所に韓国食材のスーパーがあります。ここに寄って帰ることにしました。しかし長女(当時8歳)は後部座席で爆睡中。お醤油を買うだけだし、起こすのも可哀想だし、下の娘だけ連れてスーパーに行くことにしよう。この間2、3分。
ところが。駐車場に戻ってくると、私の車の横に2人の若い男性が立っていました。というか、私が車を降りてスーパーに向かった時には彼らは既にそこにいました。何か用があるのかしら?と視線を向けると男性のひとりが私に向かって「お前ここにいろよ」と言います。「警察を呼んだからな。幼児を車内に置き去りにしただろ。だから警察を呼んだ」。
は?!耳を疑う私。
ちょいと、アンタたち!私が車を降りた時にもここにいたじゃない。心配ならその時に注意できたはずでしょ。いきなりお巡りを呼ぶなんて、ふざけるんじゃないよ!
、、、と言い返せる度胸と英語力があれば良かったですが、無理でした。私はすっかり動揺してしまっていました。だって人生でお巡りさんのお世話になったことなんてありませんでしたから。
お巡りさんの尋問開始
しばらくすると、なんと仰々しくも、パトカーが2台やって来て警官が降りて来ました。暇な訳でもなかろうに。映画でよく見るようななんたらコップみたいなお巡りさんが2人、若い男性2人にご協力感謝しますと言うと、彼らは市民として当然のことをしたまでです、みたいなことを誇らしげに答え、そして面白そうに我々を見ていました。ふん。エセ正義漢め。大体、正義を振りかざす人間にロクなのはいないわね。自分の不注意を棚に上げつつ心の中でつぶやく私。
免許証は?とお巡りさん。私がバッグから運転免許証を出して差し出すと、しげしげとそれを見つめながら、私に対する尋問を始めました。
(つづく)