【42】一番熱心に取り組んだ授業はストーリーテリングだったと思う

先日ある場所で、司書を目指す人の多くが「児童サービスをやりたい」「読み聞かせをやりたい」「おはなし会をやりたい」と言うが、それらはある種の「逃げ」だと思う、という意見を聞きました。私もそう思わなくもありません。児童資料(いわゆる子供向けの…

【41】そもそもどうして図書館情報学なんていうマイナーな分野でアメリカに留学したのか、その背景は子供時代にさかのぼる

アメリカの大学院に留学するといえば、普通の人が思い浮かべるのはまずMBA(経営学修士)ではないでしょうか。私は図書館とその周辺の業界にかれこれ30年近く生息しているので、時折感覚が麻痺してしまうのですが、国内外を問わず、一般の人からは、図書館情…

【40】アメリカ滞在中反抗期のプチ引きこもりだった長男、今や成人して一児の父となった

子連れ留学中のことをあれこれ思い出そうとすると、長男が何をしていたかの記憶が殆どありません(苦笑)。このブログのエピソードも、ついつい下の娘達中心になっていますが、手がかかっていた順番に覚えているからなのかも。。長男については、学校とご飯…

【39】「平均的」とは一体何なのかを考えさせられたアメリカの誕生会

次男は当時小学5年生で、もうこの頃になるとお誕生会もやったりやらなかったり、家庭によって様々でした。が、ある時ピッツバーグ郊外のボーリング場を会場にクラスメイトの誕生会が開かれ、そこにお呼ばれしたことがありました。慣れない地図を見ながら車を…

【38】子供の誕生会、アメリカは日本よりも派手にやっていた②

アメリカ滞在中に私が企画した誕生会は計2回。下の2人の娘達がちょうど誕生会が盛んな年齢だったということと、こういうことも経験しておこうかなという気持ちでやってみたのですが、面白かった反面結構大変でした。 娘達の誕生日は2月と3月で連続しています…

【37】子供の誕生会、アメリカは日本よりも派手にやっていた①

私達家族の生活もだいぶ慣れた頃、ある日、上の娘が友達からもらったという一枚のカードを持って帰ってきました。見ると、友達のお母さんが手作りした誕生会の招待状です。 「アメリカ」 誕生会」で検索すると、子供の誕生会は日本よりもずっと派手に行うと…

【36】2019年現在、当時のやり方でアメリカに子連れ留学をすると費用はいくらかかるのかを試算してみたらとんでもない金額になった

私費留学ってめちゃくちゃお金がかかるイメージですよね。実際その通りです。 もし当時と同じ条件で、今私が留学するとしたら一体いくらかかるのでしょうか。ピッツバーグ大学のサイトの奥の奥の奥深くまで情報をたどって調べてみたところ、ものすごいことに…

【番外編】英語だけできても使えない人が山ほどいる、という話(by 夫)

土曜日の朝、いつものように寝坊した私。リビングに行くと私の夫が書いたメモがテーブルにおいてありました。今はリタイア生活を楽しんでいるが、外資系企業でトータル14年社長をやった人なので、昨日の私のエントリーに関して一言いいたくなった様子です。 …

【35】職員も全員英語を話し、一般書も英語、児童書も英語、電子書籍も英語、アメリカの普通の町にある図書館みたいな公共図書館が日本にある・・・そうだったらいいのにな

先日、電子出版に関する勉強会に出たのですが、日本の電子出版を遅らせている大きな要因のひとつは、日本語という言語のマーケットの狭さだとつくづく思いました。せめて香港並みに、教育を受けた人が普通に英語を使えるようになれば相当なことが変わるのに…

【34】MLIS(図書館情報学修士)で飯は食えるのか、司書資格で生活は成り立つのか問題

アメリカで「ライブラリアンになる」というと「ああ、あなたはお金に興味がないのね」という反応が返ってくる、そんなことを誰かから聞いたことがあります。同じプロフェッショナルスクールを出ていても、医者や弁護士と比べライブラリアンは相対的に給料が…

【33】相手に「Yes」と言わせる訓練は小学校からやっている。娘の宿題に驚く一方で私のコミュニケーションスキルは、、、。

Noと言えない日本人の私は、サバティカルの先生の一件で相手を説得するスキルの重要性を思い知ったのですが、そんなある日のこと、上の娘(4年生)が宿題を持って帰ってきました。見ると「persuasive letter」という単元で、相手に「Yes」と言わせる説得力の…

【32】あれはどう考えてもセクハラだった。Noと言えない日本人の私。相手を説得できない日本人の私。

前回、「基本的に人からの誘いを断れない」と書いたところ、意外だとの反応があったのですが、これに関連して思い出すことがあります。 ある日、仕事で日本情報センターのカウンターに座っていると、初老の男性がやってきました。とある国からサバティカルで…

【31】日本人コミュニティのお付き合い。”ママ友”のダンナ様を私は「先生」と呼ぶべきなのか問題

ピッツバーグには大きく分けて三種類の日本人が住んでいました。ひとつは私がお世話になったNさんやマダムのような永住組、ひとつは単身留学組、そして夫の仕事や留学で付帯家族として滞在している人々です。私達家族はどのカテゴリーにも当てはまりませんで…

【30】使えるものは子供でも使う。レファレンス資料とサービスという授業のレポートでは次男と長女を動員した

ある時、「レファレンス資料とサービス」という授業で「Formal Reference observation」というレポートが課されました。これは、William Katzという人が書いた、その道ではたぶん古典に属するのだと思いますが、レファレンスの教科書のセオリーにのっとり、…

【29】ライブラリー・スクールでの履修科目。脈絡なく色んな授業を取ったことが、自分のキャリアにとっては良かったと思える

私が入学したのは「ライブラリー・スクール」という名前でも呼ばれるいわゆるプロフェッショナルスクールです。プロフェッショナルスクールとは、Wikipediaによれば、「主に北米において高度専門職業人を養成する、特定の職域と結びついた教育を行う高等教育…

【番外編】Amazonアソシエイト・プログラムに承認されるまでの備忘録

7月30日に「Amazonアソシエイト・プログラムにお申し込みいただき、誠にありがとうございます。当プログラムへの参加のお申し込みを正式に確認させていただきましたので、お知らせいたします。」というメールが届きました。6月に一度却下され、放置していた…

【28】日本語補習校に行く途中、あわや玉突き事故になりかけた

梅雨も明けたようです。毎日暑い日が続きますね。暑中お見舞いと共に、今回は涼しくなるお話を。 ピッツバーグはちょうど秋田ぐらいの緯度に位置しており、真冬は零下10度ぐらいまでに下がることもあります。前述のヘレンはこの天気がいやで、博物館からフル…

【27】バスがらみのエピソード、黄色いヒモだけではない。ドライバーに「降りろ」と言われてびびる私

公共交通機関のバスにはなかなか慣れませんでした。大学と自宅は車で15分ほど、バスを使うと40分ぐらいの距離です。大学図書館の前には、いまでは公園になっている広大な有料駐車場がありました。料金は1日駐車して約12ドル。バスは学生証を提示すれば実質ダ…

【26】10年以上経って実感した留学の意義。香港のクラスメイトと企画したセミナーが日本で実現。

アジア圏のクラスメイトとは、地理的に近いこともあり、卒業後14年経った今も何かと行き来があります。お互い似たような業界で仕事をしているということも繋がっている理由の1つでしょう。その中の1人が香港のヘレン。ピッツバーグを卒業後、香港で大学図書…

【25】日本語補習校の宿題はハンパなかった

アメリカに着いた当初から我々家族がお世話になっていた、この地域の日本人コミュニティのぬしのようなマダム、彼女のご主人の本業は研究職でしたが、日本語補習校でも長年教員をされていました。そんな関係もあり、マダムからは子供達を補習校に入れた方が…

【24】授業でよく喋るアメリカ人、必ずしも大したこと言ってないと教えてくれたハンガリーの留学生

私の留学生活がなんとなく軌道に乗った頃、ハンガリーから来たユーディトと仲良くなりました。そもそもは、彼女の友人がメディカルスクールの学生で、論文にどうしても日本のある文献を引用したい、あなたは日本情報センターのライブラリアンだそうだけど、…

【23】幼稚園児にもプレゼンの宿題が出た

次女はジョアンという友達ができたおかげで、毎日上の兄姉と連れ立って元気に幼稚園に通っていました。いまだ英語はわからないものの、ぽつりぽつりとジョアン以外の名前を口にするようになったある日のこと、担任のミス・ケリーから一通の手紙をもらってき…

【22】デジタルアーカイブ授業のプレゼン②

2週間ほど台所やリビングで練習を続け、原稿なしでほぼ話せるようになったかならないかの頃、いよいよプレゼンの本番の日になりました。 私の順番はかなり後の方で、クラスメイトたちはどんな発表をするのか、興味津々でしたが。。。 え、、意外とみんな下手…

【21】デジタルアーカイブ授業のプレゼン①

最初のレポートで絶対にとってはいけないCマイナスという評価をもらい、言いたいことを人にわからせるスキルの重要性を、私は身にしみて感じました。ロジックが単純明快で白黒はっきりついていないと、アメリカ人は理解してはくれない、そういう印象も強く持…

【20】子供達のアメリカ生活サバイバル-男の子編②

英語の能力をみる面接 I don't knowも知らなかった 長男は、中学1年生の1学期を終えた段階でアメリカにやってきました。前にも書いたように親の言うことに黙って従うギリギリの年齢だったと思います。 ミドルスクールに編入する際、英語のサポートが必要であ…

【番外編】hatena blogでGoogle Adsense審査に受かるまでの道のりについての備忘録

2019年7月2日にGoogle Adsenseから「おめでとう!お客様のサイトでAdSense広告を表示して収益化を始める準備ができました」というメールが届きました。 そこで、2019年7月時点での、「はてなブログ」でGoogle Adsense審査に受かるまでのプロセスを共有します…

【19】週20時間の図書館の仕事、悔やむことも多い

私の典型的な1日 大学院の授業と子供の学校がちょっと軌道にのってきた頃、図書館での仕事が始まりました。ピッツバーグ大学の東アジア図書館にあった日本情報センターは、その名の通り日本に関する情報を提供するセンター(小さい図書室)でした。 1980年代…

【18】子供達のアメリカ生活サバイバル-男の子編①

次男は、アメリカに来たとき11歳でした。しばらくは、「なんか、引っ越ししてきたって気がしないんだよなー。旅行でホテルに泊まってるみたいな気がする」とつぶやいていました。 彼の場合は、放課後に自分勝手に外に遊びに行けないというのが何と言ってもス…

【17】図書館の社会的価値をお金に換算するレポート。さっぱり書き方がわからなかった

キンメル教授の概論の授業はどうにか低空飛行でついていく感じでしたが、まもなく初めてのレポート課題が出されました。 課題の内容は、図書館サービスの価値をお金に換算するというもの。アメリカのライブラリースクールは、いってみれば職業訓練校なので、…

【16】持つべきは苦楽を共にする留学生の友!

さて、男の子の学校サバイバル生活について語る前に、私の大学院はその後どうなっていたかについて、お伝えしたいと思います。 補習英語から図書館情報学の専攻に一緒に移った留学生を中心に、私にも何人かの友達ができました。私の専攻には日本人の留学生が…