授業

【44】ストーリーテラーのフラン・ストーリングスさんからのアドバイス

1950年代のストーリーテリングの作法 プロのストーリーテラーであるフラン・ストーリングスさんにメールをすると、直ぐに返信をいただきました。 フランさんはメールの中でこんなことをおっしゃっていました。 Please try to tell in your own words! Or do …

【43】一番熱心に取り組んだ授業はストーリーテリングだったと思う②

自由なスタイルで語るクラスメイト ストーリーテリングの授業では語りのスキルそのものを細かく指導されるということはありませんでした。我々はプロの俳優や語り手を目指すわけではありません。最も大事なことは、内容的にもテキストにおいても質の高い話を…

【42】一番熱心に取り組んだ授業はストーリーテリングだったと思う

公共図書館の児童サービス 先日ある場所で、司書を目指す人の多くが「児童サービスをやりたい」「読み聞かせをやりたい」「おはなし会をやりたい」と言うが、それらはある種の「逃げ」だと思う、という意見を聞きました。私もそう思わなくもありません。児童…

【30】使えるものは子供でも使う。レファレンス資料とサービスという授業のレポートでは次男と長女を動員した

図書館のレファレンスを観察、評価する課題 ある時、「レファレンス資料とサービス」という授業で「Formal Reference observation」というレポートが課されました。これは、William Katzという人が書いた、その道ではたぶん古典に属するのだと思いますが、レ…

【29】ライブラリー・スクールでの履修科目。脈絡なく色んな授業を取ったことが、自分のキャリアにとっては良かったと思える

アメリカのプロフェショナルスクールとは 私が入学したのは「ライブラリー・スクール」という名前でも呼ばれるいわゆるプロフェッショナルスクールです。プロフェッショナルスクールとは、Wikipediaによれば、「主に北米において高度専門職業人を養成する、…

【24】授業でよく喋るアメリカ人、必ずしも大したこと言ってないと教えてくれたハンガリーの留学生

ハンガリー人のクラスメイト 私の留学生活がなんとなく軌道に乗った頃、ハンガリーから来たユーディトと仲良くなりました。そもそもは、彼女の友人がメディカルスクールの学生で、論文にどうしても日本のある文献を引用したい、あなたは日本情報センターのラ…

【21】デジタルアーカイブ授業のプレゼン①

プレゼンで最も重要なこと 最初のレポートで絶対にとってはいけないCマイナスという評価をもらい、言いたいことを人にわからせるスキルの重要性を、私は身にしみて感じました。ロジックが単純明快で白黒はっきりついていないと、アメリカ人は理解してはくれ…

【17】図書館の社会的価値をお金に換算するレポート。さっぱり書き方がわからなかった

図書館サービスの価値をお金に換算 キンメル教授の概論の授業はどうにか低空飛行でついていく感じでしたが、まもなく初めてのレポート課題が出されました。 課題の内容は、図書館サービスの価値をお金に換算するというもの。アメリカのライブラリースクール…

【16】持つべきは苦楽を共にする留学生の友!

アジア人留学生と友達に さて、男の子の学校サバイバル生活について語る前に、私の大学院はその後どうなっていたかについて、お伝えしたいと思います。 補習英語から図書館情報学の専攻に一緒に移った留学生を中心に、私にも何人かの友達ができました。私の…

【13】皆んなよくしゃべるなあー大学院の授業、恐怖のディスカッション

子供の頃から養うアメリカ人の話す力 子供達がアメリカの学校に慣れた頃の話です。ある日、次男がこんなことを言っていました。 今日学校で算数の時間に掛け算をやった。9かけ3はと先生が聞いたら、皆んなが一斉にI know! I know! I know!って手を挙げた。〇…

【12】論文は全部読まなくていい

何がどうでも卒業だけはする! アカデミックの作法を何も身につけないまま渡米してしまったので、私は常識だとされている論文の読み方を全く知りませんでした(大学時代勉強しなかった報いがここで…)。 あまりの宿題の量にすっかり打ちのめされましたが、腹…

【11】4人も子供を育てながら大学院はやっぱり無謀だったのかも…

キンメル教授の図書館情報学概論 ここに、とある訃報記事のアーカイブがあります。 https://www.legacy.com/obituaries/postgazette/obituary.aspx?n=margaret-mary-kimmel&pid=171350926 キンメル, マーガレット・マリー 1938年インディアナ州生まれ。図書…